著者: 笹本祐一
イラストレータ: 鈴木雅久
ある日忽然と地球軌道上に現れた全長10kmを超える巨大戦艦。巨大戦艦はゲドー社を名乗り、地球に向かって宣戦を布告、巨大ロボットを送り込んできた。
それに対して、日本の誇る国立科学研究所・SCEBAI所長の天才科学者・岸田博士は
1986年に獅子王誌に連載が始まって、2004年に最終巻が出るまで実に足掛け18年かかった大作。当初は地球人対侵略宇宙人という構図だったが、侵略側の諸々の事情やSCEBAIに自衛隊が攻め込んだりの両者の内紛劇に加え、第2、第3の宇宙人勢力の登場、無敵超人の活躍、タイムトラベラーの登場、女子高生の修学旅行など、信じられないほど多彩なエピソードに彩られ、それでいて“侵略される地球”というメインストーリーを踏み外さずに巻を重ね、全20巻52話で予定通り終了した。型通りのロボットものにはない破天荒さは、他に比肩するものがないだろう。
なお、都合2回4話にわたって映像化がなされており、また「エリアルコミック」と呼ばれるコミック誌も存在した。
「ARIEL読本」には、単行本に未收録となった作品3篇と、書き下ろしが收録されているため、ARIELファンとしては見逃せない。
2007年末に刊行が始まった新書版は、各巻文庫2巻を合本した上に、書き下ろし短篇がつく。
レーベル: ソノラマ文庫
レーベル: ソノラマノベルス