著者: 花田一三六
イラストレータ: 鶴田謙二
レーベル: C★NOVELS Fantasia
リュベリオンの隣の島シャムロックでは、リュベリオンからの移民である聖典派が支配層となり、協会派のシャムロック人に圧政を敷いていた。物語は1899年。リュベリオン人の少年リィーン・ランカスターと、生っ粋のシャムロック人ダグラス・オニールの出会いから始まった。
シャムロック独立鬪争史に燦然とその名を刻む二人の、始まりから終わりまでを描く架空歴史ロマン。
花田一三六お得意の、本当にあったかのように書かれる架空史作品です。とは言うものの、本作はアイルランド独立鬪争を下敷きにしていて、そして当然ながらハッピーエンドになど落ち着きません。この作品は「黎明」を描いた作品なのです。
花田一三六らしい架空歴史を楽しみたい方にはお奨め。