著者: 渡瀬草一郎
イラストレータ: 岩崎美奈子
レーベル: 電撃文庫
ある夜、フェリオはピラーに現れるという女性の影を見定めるべく、柱に忍び寄る。フェリオの接触に反応した
リセリナを追って柱を通じて異世界から現れた者たち・
本来末席であった筈の王子は、いつのまにか舞台の中心に立ち、人々を率いていくのであった。
壮大なスケールと多層に絡み合った勢力図、魅力的なキャラクター達が織り成す一大叙事詩。しかも登場人物一人一人は決して超人でもなければ天才でもなく、動く動機も「身近な人を守りたい」などと、身の丈サイズ。物語の規模に応じて登場人物も相応に多いが、きちんと書き分けられていて、惑うことはない。
刊行ペースが比較的早いこともあり、あまり待たずに続刊を手にすることができているのも好印象。
全12巻、完結。