著者: 渡瀬草一郎
イラストレータ: 碧風羽
レーベル: 電撃文庫
神々の祝福を受けた世界。ミストハウンドは美しい湖を持つくらいで取り立てて見所のない片田舍。領主お抱えの魔道具職人だった祖父を持つセロは、残念ながら本人には才能がなく薬師見習いとして領主の館の一隅に住まっていた。
領主の娘・フィノに迫られ、一方で距離を取れと領主には言われ、頭を悩ますセロのところに、ある日ミストハウンドに中央から王立魔道騎士団がやって来て、祖父の遺品に興味があると言うのだが……。
強大な力を祕めた魔道具を巡る暗鬪に、祖父の縁で関わることになってしまったセロと、そのセロに猛烈アタックをかけているフィノ、そしてセロを導く役割を演じる黒猫アルカイン。第1巻はいわば旅立ち篇、プロローグだけれど、先々の物語の大きさを予感させて期待十分。
全十冊。完結しました。風呂敷を広げすぎて収束できなくなった感も。