飾られた記号 - 著者: 佐竹彬

著者: 佐竹彬
イラストレータ: 千野えなが
レーベル: 電撃文庫

紹介

ひとつの理論によって情報と物質の相関が解き明かされた世界。人々はちょっとした機械の補助で、かつて魔法のように思われていた技術を享受していた。
国で唯一の情報学専門学校に通う浅倉渚は、クラスで孤立しΦ(ファイ)と渾名される日阪道理に、ある日命を救われる。
礼を言う間もなく、渚は今度は図書館での殺人事件の第一遺体発見者になってしまう。そして日阪道理は容疑者の一人に。自分の見たものと殺人事件との齟齬を解消すべく、渚は自ら事件を調べ始める――

世界設定の理解が非常に困難です。現在現実にある用語に、新たに架空の設定を追加して用いているので、特にその用語を学術的に用いていた人には、拭い切れない違和感がつきまとうでしょう。
内容もミステリっぽく仕立ててはいるのですが、最後の最後に全部ぶち壊しにされていて、少なくともミステリだと思って読むと失望します。だがSFめいた全体的な雰囲気とキャラクターの組み方は良い。興味を持った人は読んでみることをお勧めします。

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