姫様とオレ様とカゲトリバコをめぐる覚え書き - 著者: 神代明

著者: 神代明
イラストレータ: シンゴ
レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫

紹介

神々が作りし珠が弾けて造られた世界“リディオ”。その中で古の女神リリアを戴くライズオール国の末姫・サラには影がない。女神の祝福で一族が皆特別な力を持つ王族にあって、影がないために敬遠されるサラだったが、ある日の宴で、訪問中のアルーツ国の皇太子と、長兄エルスの影が盗まれてしまう。影がないために影を吸い取る小箱に対抗できるサラは、お付きの騎士見習いであるアーウィンと、芋好き魔導士ルチルと3人で、二人の呪いを解くため女神リリアを目指す。

神代明らしい魅力的なキャラクターたちの冒険譚なのですが、必要以上に舞台設計が複雑な傾向は相変わらず。影がないことでコンプレックスに悩まされていた王女さまが、女神のもとを訊ねる旅の中で徐々に自分を確立していく話は王道ですし、鈍ちんのアーウィンを巡る女の戦い(笑)も勃発します。
それなりに読める作品ですが、ただ“これ”という光るものがないのが淋しい。

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