著者: あくたゆい
イラストレータ: 風都ノリ
レーベル: 富士見ミステリー文庫
カリフォルニア州サンノゼ郊外にある私立大学。留学生石動真純と、その友人ミシェル・マクガイヤーは、共通の知人である日本語講師西村正泰から一通の手紙を見せられる。最近、西海岸の数学者に送り付けられていると噂の、謎の黒い手紙。13日目に謎を解いていないと殺されるという、脅迫状。数学者でもない西村になぜこの手紙が?と訝しんでいるうちに、西村は予告通り殺されてしまう。次は、同じ大学の数学教授デビー・ポーター。
真純に請われるままに、ミシェルは仲間たちと共に事件の犯人に迫っていく――
推理ものというより、サスペンスものです。ミシェルたち一党の正体はともかく、物語はギャングの抗争に巻込まれた真純の行動に疑問符が一杯です。単に危機感がないだけかもしれないけど……。筋書きも一直線でヒネりもなく、ミステリーとしても今一つです。
女の子の友情ものが好きな方はどうぞ。