著者: 日日日
イラストレータ: 三月まうす
レーベル: MF文庫J
美形で天才の完璧超人・賢木愚龍は、最愛の少女・宇佐川鈴音と平凡(じゃないかもしれない)ながらもささやかな幸せを味わっていたが、誕生日に鈴音の家へ向かう途中、占師に呼び止められ、鈴音の死を予言される。その夜鈴音を襲ったのは、ウルフヘアに銃の眼とスプーンを持って戦う少女・眼球抉子(通称グリコ)だった。グリコに目を刳られ賢木の眼前で死んでいたはずの鈴音は生き返り、賢木によって撃ち殺されたはずのグリコも生き返った。
かくして不老不死の林檎を食し、人の道を外れた者達の、「蟲」との戦いに賢木と鈴音は巻込まれた!
第1回MF文庫Jライトノベル新人賞編集長特別賞受賞作。本来デビュー前の新人を対象とする賞で応募時は確かにアマチュアだったのに、受賞時にはプロになっていたためこのような特別賞になったとのこと。
新人のはずなのに安定して読めるあたりは、もう流石としか言い様がない。敢えて苦言を呈するならば、賢木とグリコの関係の描写が薄い辺りで、ここをきちんと補っていれば、もっと染みる話になっただろう。
そういった部分を全て補ったオチをつけてくれました。全6巻。