著者: 日日日
イラストレータ: 鈴見敦
レーベル: MF文庫J
変わった人間ばかりを集めた最終処分場、帝都世紀末学園。何をするのも自由なこの学園に唯一存在する不文律。それは、「生徒会長には逆らうな」。魔女を自称し、立ちはだかる者を粉砕するのは、緑の髮の背の低い少女、剣シロオ。今日も学園の平穏と安寧のため、トラブルあるところに、彼女は生徒会を率いて出撃する。
善良な生徒だけを集めたA校舍で発生した、不可解ないじめ事件。当事者たる義眼の少女と、隻腕の少年と、隻目隻腕の少女。三人の間に、シロオは割って入るが……。
バイオレンスの嵐が吹き荒れてる作品ですが、暖かみのあるエンディングに落ち着いているのがとても日日日らしい。ただ、むやみに背景世界がパラレル日本なのは芸風なのかもしれないが、いい加減飽きが来るところ。巻が進むと絡んでくるのかも知れないが、現段階では過剰設定気味なのも気になるところ。
とはいえ、実力は指折りで、楽しめる一冊。