著者: 岩本隆雄
学校では優等生を演じている氷室友美は、遠い幼い日に一日だけ出会った不思議なおじさんに導きに従って、人知れず宇宙飛行士を目指していた。夏休み最後の夜、トレーニング中に流星雨に出会った友美は、落ちてきた星を摑まえる。翌朝、友美は自分の額に不思議な生き物とも石ともつかない物体が付着しているのを発見する。ニュースによれば、全世界で同じことが起きているという。それが人類と「
そこから始まる、七日間の世界が搖れ動く日々と変わっていく友美を描く傑作SFファンタジー!
1989年の第1回ファンタジーノベル大賞の最終選考にまで残った候補作で、刊行以来、非常に高い評価を得ていたが、1994年頃に絶版になる。その後「幻の名作」と呼ばれ続けたが、2000年にソノラマ文庫から改稿の上再刊された。姉妹篇である「イーシャの舟」「鵺姫真話」を合わせて「星虫三部作」を構成する。