著者: 周防ツカサ
イラストレータ: 森倉円
レーベル: 電撃文庫
見えないものを求めながらも、見えないものを忌嫌う天谷智季は、ある日突然通学路で美少女に腕を摑まれる。片言の日本語を喋る無気味な少女を振り切って家に帰れば、その少女の正体は飼い猫のミケだった――。
この世界の外からきた精神体で、間違ってミケの体に入ってしまったという少女はキリコと名乗った。彼女の非常識な言動や行動、クラスメイトの姉崎からのアプローチや、キリコにかかる追っ手が、智季の灰色の日常を浸食していく――。
ファンタジーなので物語の必然性には目を瞑るにしても、既視感溢れる設定を全く活かしていない作品だと思います。本来プロローグに書かれた部分が本題になるんじゃないかと思うのですが、何の益体もないバトルに辿り着いてしまうのはどうかと。