著者: 元長柾木
イラストレータ: 緒方剛志
「彼岸の業」が支配するもう一つの広島を舞台に、鉄砲玉・榊塚アカリとアドルファスが出会った。
アカリをヤクザから抜けさせようと動きまくるアドルファスと、あくまでも主君への恩を返そうとし続けるアカリは次第に抗争へと雪崩れ込んで行く。
基本はボーイ・ミーツ・ガールなストーリーですが、中盤から後半にかけて大量出血格闘戦が繰り広げられ、吹き飛ぶ腕、斬り落とされる首、真っ二つになる胴体と爽快に切り刻まれて行きます。あまりにもアカリが強すぎ、親玉やラスボスの強さが感じられなくなっていたのが残念な点です。
今巻では、ほどよく伏線が張られ、ややデレな状態で終わりましたが、ジュブナイル・サミットの期間は3日残されており、話はまだ続きます。大人は全員腹に一物あるような感じですが、今後どうなるのか期待できます。
ちなみに、アカリはアーヴの王女や芝村の姫君にも通じる所があるので、初めツンツン後デレデレが好きな人にはおすすめです。