著者: 桜庭一樹 レーベル: 講談社
公営住宅での殺人から、母娘の永い逃避行が始まった……。血塗られた女の成長を、幻想を交えながら描いた妖しい小説。
雰囲気的には『私の男』+『赤朽葉家の伝説』+『推定少女』+『荒野の恋』なのですが、鮮烈な文体と相まってこれまでにない浮遊感を齎しています。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を超える猟奇的なシーンや異常性愛など、近代日本文学の暗黒面を凝縮したような濃密さがあります。
このページの最終更新日:2008-11-23 (Sun) 21:10:20
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