著者: 周防ツカサ
イラストレータ: 森倉円
レーベル: 電撃文庫
不登校で引き籠っていた少年が空き地のプレハブで見つけたのは、奇妙なロケットを作っている、クラスメイトで秀才美少女の春名希優の姿だった。
小惑星がぶつかって人類が滅亡すると予言された冬のことだった。
現実逃避する少年少女のヤマアラシのジレンマを描く短編集。
初っ端の話が予定された人類滅亡を前にした高校生の話だったもので、「終末の過ごし方」みたいなものを期待したんですが、それほどの絶望感はなく、視点はかなり近視眼的です。途中でどうでもよくなってますし。
そういう意味では舞台設定が作品に活かされていないかな、と思いました。もったいない。
あと、細かいところで妙な間違いがあるのが気になりました。「第二宇宙速度」とか。