護樹騎士団物語 - 著者: 水月郁見

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著者: [[水月郁見]]&br()
イラストレータ: 鈴木理華&br()
レーベル: [[トクマ・ノベルズEdge]]&br()

*紹介

浪人中の二級学士エソワ・リュードがある朝市で偶然手に入れたノートには、奇妙な一人の少年の独白が綴られていた。彼は巡礼者の子供でありながら、不思議な成り行きから貴族の子供の身代わりとなり、戦いの場に駆り立てられていく。&br()
堅固な身分社会の中で、リジュー・グレネル・ラファルの戦いはどこへ刃を向けるのか……。

[[水月郁見]]＝[[夏見正隆]]といえばディストピアと航空小説の雄とも言える作者だが、初のファンタジー世界でディストピア節が炸裂。ディストピア好きには堪らない世界だろう。階級差は絶対で、貴族は良民や平民を平然と殺し、そして平民は巡礼者を乞食といって差別する。そういった身分社会の最下層に位置していたはずのリジューが、貴族の子供に成り果て、何やら大きな陰謀の渦に巻込まれていく様を、これまた著者お得意のトレンディドラマ風の演出で描いている。空を飛ぶシーンが少ないのは、致し方ないとはいえ、それでも盛り込んだ辺りが著者らしい。

** コメント

[[#rcomment]]
- 2006-06-18 (Sun) 12:03:21 &bold(S.B.) : 4巻末で“あんなもの”が出てくるとは……！　さすが[[夏見正隆]]！
- 2005-10-19 (Wed) 00:37:32 &bold(S.B.) : 2巻、いよいよ「[[夏見正隆]]」らしい悪役が登場して、くつくつと笑ってしまいました。

*既刊

=&amazon(護樹騎士団物語 螺旋の騎士よ起て,ISBN4-19-850665-5) <2005/04/30>
=&amazon(護樹騎士団物語II アーマンディー・サッシェの熱風,ISBN4-19-850680-9) <2005/10/31>
=&amazon(護樹騎士団物語III 騎士団への道,ISBN4-19-850696-5) <2006/02/28>
=&amazon(護樹騎士団物語IV 熱闘!入団競技会,ISBN4-19-850705-8) <2006/06/30>
=&amazon(護樹騎士団物語V 界梯樹のひみつ,ISBN4-19-850721-X) <2006/10/31>
=&amazon(護樹騎士団物語VI 幼年学校候補生,ISBN978-4-19-850736-7) <2007/02/28>
=&amazon(護樹騎士団物語VII 白銀の闘う姫（上）,ISBN978-4-19-850764-0) <2007/11/30>
=&amazon(護樹騎士団物語VII 白銀の闘う姫（下）,ISBN978-4-19-850767-1) <2007/12/31>
=&amazon(護樹騎士団物語VIII 灼熱の真紅の翼,ISBN978-4-19-850787-9) <2008/05/31>

*関連項目

#searchresult(水月郁見)