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著者: [[米澤穂信]]&br()
イラストレータ: 上杉久代&br()
レーベル: [[角川スニーカー文庫]]
*紹介
“省エネ”がモットーの折木奉太郎は、OGの姉に高校の古典部に入部を命令される。今年新入生が入らなければ廃部という古典部に行ってみれば、なぜか先人が。それが千反田えるとの出会いだった。驚異的な記憶力を誇るお嬢様は謎に敏感で、すぐに「わたし、気になります」と言っては奉太郎に迫る。悪友の福部里志や伊原摩耶花がそれを後押しして、いつも奉太郎はぷちぷち言いながらも謎を解いていく。&br()
そんな古典部生活を満喫していた奉太郎だったが、えるの強引なおねがいと相まって古典部の過去に迫るうちに、高校の過去を巡る事件の謎に迫ることになる――。
[[米澤穂信]]のデビュー作にして、〈古典部〉シリーズ第1作、ほぼ現在まで続くスタイルを確立した一作。頭は切れるがやる気の無い主人公を、女の子が引きずり回していくわけですが、追っているのは殺人事件でもなんでもなくて、どちらかといえば他の人にはどうでもいい話。&br()
しかし最後に解き明かされた謎は、ほろ苦い味がして、という辺りが秀逸。
現在角川スニーカー版は絶版。その代わり、新装版が角川文庫から刊行されている。
** コメント
[[#rcomment]]
*既刊
-&amazon(氷菓,ISBN4-04-427101-1) <2001/11/01>
*関連項目
#searchresult(米澤穂信,SBJ-)