円環少女 - 著者: 長谷敏司

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著者: [[長谷敏司]]&br()
イラストレータ: [[深遊]]&br()
レーベル: [[角川スニーカー文庫]]&br()

*紹介

無数に存在する魔法世界からの来訪者たちによって「地獄」と呼称される、魔法なきこの世界へ罪を贖うために墮とされたメイゼルは、日本の当局によって小学校に通わされている少女魔導師。日本における魔法世界の《協会》の出先である魔道師公館に勤める専任係官・武原仁と共に、《協会》の指定する犯罪者を狩るのが、彼女の刑だ。&br()
ある日、相手に逃げられた現場にいた仁とメイゼルの横を通り過ぎた一人の女子高生・倉本きずなは、帰り道で猫を助けようとして魔法に目覚めてしまう。父親と二人暮らしのきずなにとってそれはささやかな“魔法”だったが、しかしそれは二千年にわたる《協会》と《真音体系》との再戦の幕を開ける、黙示録の喇叭だった。&br()
平凡な高校生から一転、血生臭い戦いの世界に引きずり込まれたきずな、そして彼女を守るためにぼろぼろになってまで戦うメイゼル、仁、神和瑞希ら《公館》戦力。呼び覚まされるものは二千年前、《真音体系》の聖騎士団が失敗した、ある魔法。その核とされたきずなを中心に、凄惨な戦いが繰り広げられる。果たして再演の果てにあるものは、希望か、絶望か。

ちょっと、動機や行動が摑みにくいキャラがいるのが残念ですが、[[長谷敏司]]らしい悲しみや苦しみや痛みや、そしてそれでも消し去れない愛情に溢れた作品です。地獄と呼ばれる世界の中で、対立し殺しあう組織に属していながら、それでも非情に徹しきれない登場人物たちが、悩み苦しみ血反吐を吐きながら立ち上がって、せめて、よりマシが結末を目指して足搔く姿が心を打ちます。&br()
[[長谷敏司]]ファン待望の一冊。

** コメント

[[#rcomment]]
- 2006-11-18 (Sat) 13:49:27 &bold(ksmakoto) : ロリサドデレ、と高校の同期曰く
- 2005-09-23 (Fri) 03:06:08 &bold(S.B.) : ツンがないデレデレのよーな気がします(笑)。
- 2005-09-23 (Fri) 02:22:58 &bold(nya) : ツンデレ認定するべき?(笑い)


*既刊
-&amazon(円環少女 ①バベル再臨,ISBN4-04-426703-0) <2005/09/01>
-&amazon(円環少女 ②煉獄の虚神(上),ISBN4-04-426704-9) <2006/03/01>
-&amazon(円環少女 ③煉獄の虚神(下),ISBN4-04-426705-7) <2006/04/01>
-&amazon(円環少女 ④よるべなき鉄槌,ISBN4-04-426706-5) <2006/11/01>
-&amazon(円環少女 ⑤魔導師たちの迷宮,ISBN978-4-04-426707-0) <2007/05/01>
-&amazon(円環少女 ⑥太陽がくだけるとき,ISBN978-4-04-426708-7) <2007/11/01>
-&amazon(円環少女 ⑦夢のように、夜明けのように,ISBN978-4-04-426709-4) <2008/03/01>
-&amazon(円環少女 ⑧裏切りの天秤,ISBN978-4-04-426710-0) <2008/06/01>
-&amazon(円環少女 ⑨公館陥落,ISBN978-4-04-426711-7) <2008/12/01>

*関連項目
#searchresult(長谷敏司,SBJ-)


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