ザンヤルマの剣士 - 著者: 麻生俊平

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著者: [[麻生俊平]]&br()
イラストレータ: 弘司&br()
レーベル: [[富士見ファンタジア文庫]]&br()

*紹介

これといって特徴もない猫背で気弱な高校生、矢神遼は、ある日学校の帰りに、よく立ち寄っている古道具屋「冬扇堂」の前で、黒衣の紳士から一本の短剣を托される。赤い鞘が波打ち、拔けないように見える剣。男が言うには、その剣を拔いた者に強大な力が与えられるのだと言う。&br()
それが矢神遼とザンヤルマの剣の出会いだった。&br()
拔けない筈の剣を拔いてしまった時から、遼は古代超文明・イェマドとその遺産を巡る暗鬪に巻込まれ、その強大な遺産の力によって道を踏み外していく人々と対峙する。遼、万里絵、水緒美、丈太郎そして心の闇に遺産を撒き散らす、黒衣の紳士・裏次郎と。&br()
それは長く苦しく辛く、傷をいくつも、心に追う戦いだった……。

[[麻生俊平]]の代表作。超古代文明の遺産を巡る争奪戦なのですが、遺産は常に人の心を惑わし、狂わし、そして破滅へと導いていきます。遼は、いつも、殺意ではなく、救いたいと願って剣を取り、遺産に相対し、最も苦しい選択を迫られます。&br()
傷つき苦しみもがいて、そして握んだ答えも正解じゃない。&br()
それでも安易に相手を殺してしまうことに、最後まで抵抗し、自らも力に呑まれまいと必死に抗う、そんな“弱い”遼の“強さ”が光る名作です。&br()
やや途中中弛みが苦しいところはありますが、是非最後まで完読して欲しい一作です。


** コメント

[[#rcomment]]

*既刊
=&amazon(ザンヤルマの剣士,ISBN4-8291-2485-7) <1993/03/25>
=&amazon(ノーブルグレイの幻影,ISBN4-8291-2548-9) <1994/02/25>
=&amazon(オーキスの救世主,ISBN4-8291-2583-7) <1994/08/25>
=&amazon(フェニックスの微笑,ISBN4-8291-2611-6) <1995/02/25>
=&amazon(フェアリースノウの狩人,ISBN4-8291-2631-0) <1995/06/25>
=&amazon(イリーガルの孤影,ISBN4-8291-2672-8) <1996/02/25>
=&amazon(モノクロームの残影,ISBN4-8291-2706-6) <1997/01/25>
=&amazon(ファイナルの密使,ISBN4-8291-2764-3) <1997/08/25>
=&amazon(イェマドの後継者,ISBN4-8291-2787-2) <1997/12/25>

**ザンヤルマの剣士イレギュラーズ(短編集)
-&amazon(放課後の剣士,ISBN4-8291-2647-7) <1995/09/25>

*関連項目

#searchresult(麻生俊,SBJ-)


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