HEARTBEAT - 著者: 小路幸也

5年間N.Y.で失踪していた原之井オサムは、10年前の約束を守るために帰国した。卒業してから10年後、10時に、高校の前で。
当時〈委員長〉だった原之井と、不良だったヤオとの、淡い恋と、約束。彼女が、自分の足で日の当たる道を、ささやかでもこれが自分の人生だと胸を張って他人に誇れる日々を過ごしてきたのなら、あるものを渡す。そんな約束を。
しかし、その日その場所に現れたのは、ヤオの夫と名乗る人物で、彼が言うには彼女は3年前失踪したのだという……。原之井は彼女を探す決心をし、高校時代の友人、巡矢新に連絡を取る――。

どうしても果たしたい約束のために、N.Y.の闇の中から帰国した男は、諦めきれずにかつての少女を追い求めるわけですが、もう一つの不可思議な事件の糸が接近してきて、最後はその交点に彼女の姿が。
巡矢との友情、そしてヤオへの想い。約束の重み、愛情の深さ。
そして、原之井の――。
約束を軸に失った青春を取り戻す、古典ファンタジーです。

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• HEARTBEAT; ISBN4-488-01715-0 <2005/04/28>

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• 小路幸也 - しょうじ・ゆきや