黄昏色の詠使い - 著者: 細音啓

著者: 細音啓
イラストレータ: 竹岡美穂
レーベル: 富士見ファンタジア文庫

紹介

世界を構成するKeinez(赤)、Ruguz(青)、Surisuz(黄)、Beorc(緑)、Arzus(白)の五つの「音色」の共通項を利用し、相手の名前を詠んで招き寄せる「名詠式」。古の日に少年と少女が学び舎でそれぞれの約束を交わしてから幾年もの時が過ぎて、今。
名詠式の名門校、トレミア・アカデミー一年生のミオとクルーエルは、転校生のネイトと知り合いになる。五つの音色に入らない、第六の音色「夜色名詠」を操るのだという少年との出会いが、古き約束の相手を呼び寄せる。

やや要素を盛り込み過ぎている感はありますが、古い約束を交わした二人と、そして世代を一つ下った新たな少年少女の二つのボーイ・ミーツ・ガールが平行して描かれた良作です。特に虹色名詠として天下に名を轟かすまでになったカインツと、夜色名詠を打ち立てんと世界を放浪したイブマリーの二人の物語は、切なさに溢れています。

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