銃姫 - 著者: 高殿円

著者: 高殿円
イラストレータ: エナミカツミ
レーベル: MF文庫J

紹介

人間が直接扱う魔法が失われ、魔銃士たちが銃弾に込めた魔法を魔法銃によって放つことによってのみ魔法が存在する世界。メンカナリンの尼僧見習いエルウィングと僧兵見習いセドリック姉弟は、メンカナリン総本山から伝説の武器〈銃姫〉を奪ったオリヴァントを追っていた。道行きで一緒になったアンブロージアと共に、戦の風が吹き荒れる世界を放浪する中で、三人は三様の事情に絡めとられ、心を縛り付けられていく――。

鬱系の話です。最初はなんだか最終兵器じみた〈銃姫〉を奪い返す話だったような気がするのですが、セドリックには出生の秘密があり、エルは実の姉ではなかったどころかアレで、アンは滅ぼされた国の王女様でレジスタンスと接触中。行く先々で事件を起こしちゃ人が死んだり殺したり、理想を唱えれば人が死に、希望を語れば一瞬で打ち壊され、夢を持てば悪用される。綺麗事は一瞬で消し飛んで、「言葉を尽くしたい」とか言った端から戦場に飛ばされて極限状態で戦鬪に巻込まれて人を殺すとか、作者は登場人物たちの心性をぶち壊しにするのが楽しくてしょうがないんじゃないかと思いますね。
ただ、その中で元々の使命がどっかへ行ってしまった感があるんですよね……。

コメント

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  • 2006-02-05 (Sun) 22:57:44 S.B. : 6巻。いよいよクライマックスはいいんだけど、当初の使命が完全にどっかいった模様。こいつら何のために旅してたんだっけ?

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