著者: かたやま和華
イラストレータ: 梶山ミカ
レーベル: 富士見ミステリー文庫
江戸後期。直参旗本榊原家の一人娘・楓は、女だてらに剣を扱う“榊原の小天狗姫”。父の転勤に伴って大坂へ三年上っていた小天狗姫が、江戸に戻ってきた。同じく旗本の倅で、許嫁でもある筒井弥比古と一緒に戻ってくるや、早くも騒動に首を突っ込む楓。
その頃江戸では、不思議な童歌の聞こえる火付けが連続していた……。
お江戸を舞台に剣達者な乱暴姫様と、ぶっきらぼうでいながら実は相手のことを深く思いやってる男の子がドタバタラブコメしながら事件に首を突っ込んで、過去と対峙しながら妖怪退治、という話です。
こういう話がツボの人にはお薦めなのですが、時代ミステリーものを求めたら失望するかも。江戸ラブコメだと思った方がよろしいでしょう。