塔の町、あたしたちの街 - 著者: 扇智史

著者: 扇智史
イラストレータ: 尾崎弘宜
レーベル: ファミ通文庫

紹介

巨大な「塔」が聳える積野辺の街は、守代一族が治める土地。他の地方にはない「歪気」によって「歪蟲」と呼ばれる怪物が生まれたり、逆に摂気筒といった便利な機械が動いていたりする、ちょっと普通じゃない日本の地方。
放浪の画家、故・西条久沖の娘、なごみは天涯孤独の身の上ながら、父の後見だった守代一族に庇護されて、親友の皆口華多那と二人暮らし。平凡な高校生活を満喫していたが、学内から父の新たなスケッチが発見されたところから運命の輪が回り出す。

アルテミス・スコードロン」が好きだった人向きといった面持ちの、学園バトル伝奇物。日本ならぬ日本である積野辺の謎や陰謀を背景に、何人もの登場人物たちの思惑が交錯し、そして我知らずなごみは中心人物に。
これまで何も知らされていなかった、知らされずに庇護されていた幸せな毎日に、自ら終止符を打ちにいく乙女の決意が光る作品です。
ただ、非常に舞台や設定が大きそうで、果たして打ち切られずに最後まで書き上げることができるのか、そちらの方がちょっと心配。

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