埋葬惑星 - 著者: 山科千晶

著者: 山科千晶
イラストレータ: 昭次
レーベル: 電撃文庫

紹介

死者のために墓地として整備された惑星―埋葬惑星。埋葬惑星ドールランドに暮らすジョーイは、死者のために造られた慰霊用の猫型二足歩行ロボットだ。ドールランドにはアストラン教の神官以外、人間はいない。ロボットたちはアストランの教えを神官から受け、日々埋葬された死者たちを慰めて日常を過ごす。しかしジョーイには、他人には言えない、一つの想いがあった。

Joie, take me outside...

ジョーイの亡きマスター・マルコが遺したメッセージに接した時から、ジョーイはマルコの遺体をこの埋葬惑星から外へ出すことを考えはじめていた。
そんなある日、ドールランドに一人の墓荒らしが侵入してくる。傭兵出身で遮光ゴーグルをかけたモノローグと名乗る男は、イーグリットという少女の墓を探してあちこちの埋葬惑星を渡り歩いているという。
ジョーイとモノローグ、そしてアストラン教の巡礼神官フランが、それぞれの大切な死者との想い出を胸に秘め、埋葬惑星を走る。

死人に心を縛られた登場人物たちの、心の交流と軌跡を描いた作品です。1巻1惑星という形で、星々を巡りながら、中心には常にジョーイとモノローグとフランがいる、というスタイルです。最近ジョーイの影が薄いんですが。
ところどころ日本語が怪しいところがあるのが難点ですが、痛々しい話が好きな人にお薦めです。

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