著者: 鈴木鈴
イラストレータ: 片瀬優
レーベル: 電撃文庫
湯ヶ先町に暮らす月島亮史は吸血鬼。昼間は棺桶に寝て過ごし、夜は工事現場のアルバイトで金を稼ぐ日々。使い魔の猫・ツキや幽霊の雪村舞らと慎ましくも平穏な生活を送る亮史だったが、湯ヶ先町の教会に派遣されてきたレレナ・パプリカ・ツォルドルフと出会ってしまってややこしいことに。
なんとか正体を知られまいとする亮史たちだったが、そんな矢先、湯ヶ先町に吸血鬼の下僕が現れて人々を襲い始めたのだった――。
……てな感じで始まる物語で、ほのぼのホームコメディが続くのかと思いきや、バトリングに次ぐバトリング。しかも話が重い。狂気じみた執着を以って展開されるセクシュアル&バイオレンス。救いようのない死と破壊が毎回繰り広げられます。
そして最終巻での――。
この一見ほのぼの系のタイトル&イラストに騙された人も多いのではないだろうか。