ナイト・オブ・ザ・ホーリーシット - 著者: 桜坂洋

著者: 桜坂洋
イラストレータ: 西島大介
掲載誌: S・Fマガジン

紹介

故郷を離れ、さいたまで臨時教員をやっているぼくは、その日、担任の生徒の一人、霧崎文緒に呼び出されて、ダブルベッドがあってバスルームの扉が透明なホテルの一室で下半身を緊張させていた。申し送りの文書に「虚言癖あり」と書かれた霧崎文緒を待ちながら、僕の想いは少年時代の探検隊へとトリップしていく。
いなくなったあの子を探すための。宇宙人に攫われたあの子の。

さいたまチェーンソー少女」、「遊星からのカチョーフウゲツ」に続くさいたまシリーズ第3弾は、バイオレンスこそないものの、幻惑感溢れまくり、虚実が転変するイリュージョン短篇。少年時代の記憶は捏造され、今から再構成された事実はそれでもやはり事実ではなく、リンクされる事象は次々と繋ぎ替えられ、ラベルは貼り替えられる。
果たしてこの作品に「現実」は存在したのか……。

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掲載誌

  • S・Fマガジン 2008年8月号

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