タマラセ - 著者: 六塚光

著者: 六塚光
イラスト: 日向悠二
レーベル: 角川スニーカー文庫

紹介

東北は三陸海岸に面した平磐市では、最近青い手袋をした撲殺魔が出没し、高校生を襲っていた。三鶴城大助は、春に隣に越してきていい感じの関係の八阪井夏月に呼び出され、待ち合わせの公園に向かっている途中、当の夏月からキャンセルの連絡を受ける。電話の切れ際が気になった大助は、夏月が撲殺魔に襲われているのではと、慌てて公園へ走る。
そしてそこで出会ったのは、青い手袋をした八阪井夏月の姿だった―。

第9回スニーカー大賞優秀賞を受賞した作品。「月姫」の影響が隨所に見られる作品で、ありがちといえばありがちなストーリー。やってることはかなり深刻に残酷なのだが、登場人物達の悩み方はかなり薄っぺらい。
2巻になって方針が定まったのか、笑いの方がやや鳴りを潜めて、シリアスな方向に舵を切った模様。ただし、ザ・スニーカー誌掲載の短編を読んでいないとわからない登場人物がいるのはどんなものか。長期シリーズになると見込まれたのか、伏線も隨所に張られて、いい感じに持ち直しました。

6巻で長編本編は完結です。

コメント

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  • 2005-05-29 (Sun) 00:42:13 S.B. : 本編はハードに、雑誌の短編はギャグに、という最近の角川系のスタイルがうまく作用しています。

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