カスタム・チャイルド - 著者: 壁井ユカコ

著者: 壁井ユカコ
イラストレータ: 鈴木次郎
レーベル: 電撃文庫

紹介

遺伝子操作技術が遙かに進歩した、未来の日本。あまり勤勉とは言えない大学生・三嶋は、一週間泊りがけの実験(被験体)からの帰り道、一人の少女を拾ってしまう。行くところがないから泊めてといいながらも、カッターを手放さず、敵意を向けてくる少女との奇妙な同居生活が始まる。彼女はマドカと名乗り、それは不思議なことに、遺伝子大手を率いる総領家の一人娘と同じ名前だった。

逃亡少女とうだつの上がらない学生の逃避行じみた共同生活というのは、ある種の黄金パターンで、序盤から中盤にかけて二人の生活のエピソードを連ねていくスタイルとも相まって、日常系ドラマが展開されていくのかと思いきや、総領家が出てきた辺りから話がきな臭くなります。
一応ハッピーエンドなのですが、よくよく考えると主人公の三嶋にとってのみハッピーエンド(=都合の言い終わり方)なんじゃないかと、多少疑問が湧きました。

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