ゆらゆらと揺れる海の彼方 - 著者: 近藤信義

著者: 近藤信義
イラストレータ: えびね
レーベル: 電撃文庫

紹介

レールダム福音連邦は世界制服を掲げるアールガウ帝国と衝突。第二次エルメロー沖会戦と呼ばれる戦いはレールダムが押し気味に進めるが、レールダムの一州ローデウェイク辺境州の辺境公ラシードの弟にして紫苑騎士団を率いるジュラだけは敗北を予言。そして戦局はジュラの予言通りにレールダムの敗北に至る。
なんとか敗戦の中から逃げ出したラシードとジュラたちだったが、帰城の途中で奇妙な少女に襲撃される。記憶を持たない少女はノウラと名付けられラシードに引き取られる。一方でレールダムは崩壊、ローデウェイクはのっぴきならない状態に陥る。降伏か、抗戦か。選ぶ間もあらばこそ、敵は押し寄せ、ローデウェイクは戦乱の中で一つの軸を形成していく……。

粗筋を書くと存外分かりやすい戦乱群雄ものなのですが、〈冥海〉や〈海獣〉といった世界設定がちょっと分かりにくいというか、物語に活かされていません。ヒロインのノウラに関る部分ではあるのですが、なくても物語が進むところがなきにしも非ずで、便利に使われてしまっている印象です。最初からガチンコの戦乱ものにした方が良かったのではないかと、巻を重ねた今は思ってしまいます。
取っ付きの悪さが災いしていますが、それほど悪くはない作品。

コメント

あなたの名前:

  • 2006-02-23 (Thu) 21:26:25 絵里南 : 私はラシード様LOVE♡ ラシード様のことを考えると・・・・・
  • 2006-01-08 (Sun) 20:54:35 真之介 : 僕も楽しく拝見しています。僕的にはカスパールがいいキャラしてると思います

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