つばさ - 著者: 麻生俊平

著者: 麻生俊平
イラストレータ: 藤田香
レーベル: MF文庫J

紹介

“危険”を嗅覚として感じることができる才能を持った倉丘奨は、下校途中に感じた危険な方向に向かおうとするクラスメイトの檜垣翠子に勇気を振り絞って忠告するも、翠子は全く気に留めない風でそちらへ向かってしまった。後を追った奨は、翠子と留学生クリス・シュタイアーが取り囲まれている場面に出くわし、思わず助太刀に……入るも全く役に立たず。あわやの危地を救ったのは、木刀を持った矢吹静香先輩。
影山麗、室井恵美理に静香・翠子の4人は、学園の用務員・楠琉羽に率いられて、〈つばさ〉という人助けグループを作っていて、今はクリスの身辺警護をしていたのだった。
奨は一回だけという約束で〈つばさ〉の仕事を手伝うことに……。

学園お助け隊ものとでも言うのか、ライトノベルではこれまた一つの類型化しているストーリーを麻生俊平が手掛けます。昨今のギャルゲーのお約束もきちんと踏まえて、特に特徴のない主人公が女の子に囲まれてしかもなぜか好意を向けられるという、手垢の付いた舞台装置。
それでも陳腐にならない辺りは、本当に光るものを奨が持っているからでしょうか。
果たして「ザンヤルマ」を超えられるのか、注目したいところです。

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