著者: 杉井光
イラストレータ: ゆでそば
レーベル: 一迅社文庫
高校一年の冬。自称魔術師の父が“三十銀貨財団”から一億八千万の借金を残して失踪した直後から、祐太の周囲は毎日てんやわんやに。借金なんか知ったことかと開き直って平凡に暮らそうとしているのに、美人双子姉妹が前世で借りた借金の為に命を狙いにやって来たりとか、双子が世話になっていた教会のシスターが転がり込んできたり、謎の美少女が送りつけられてきたり……。
そして次々と襲いかかる借金取りの嫌がらせ。果たして祐太は平凡な明日はどっちの方角?
某世界宗教をのっけからネタにして、翻訳されたら暗殺者が飛んできそうな勢いでラブコメ展開。甘甘なキャラクター達に、一迅社文庫のコードをギリギリで回避し続ける作者のおちょくりともとれるエロトーク、ベッタベタの展開でありながら読ませるのは作者の筆力か。
一巻のオチネタには脱力すること請け合い。