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薔薇のマリア - 著者: 十文字青

紹介

永遠大陸ルミナス・アルファにあるサンランド無統治王国。その首都エルデンの地下には、広大なダンジョンが広がっている。
マリアローズはパーティー・ZOOに所属しダンジョンを探索する《侵入者(クラッカー)》。今日も6人パーティーで、時価3憶ダラーの名剣「劫火」を求めてD9区画、喪神街オレストロ深層を目指す。
しかしそこでパーティー待受けていたのは、統率された半死人たちによる罠であった―。

久しくなかった、正統派ダンジョン冒険活劇です。TRPGやウィザードリィなどで散々ダンジョンに潜った経験のある人は、ある種の懐かしさをもってこの作品に接することができるのではないでしょうか。
不意に現れる強力なモンスター。襲い来る罠。不安と信頼。逡巡と決断。そして突撃。
ダンジョン・エクスプローラものに必要なすべての要素が詰まっています。

2巻はダンジョンから離れて、党争モノ。ザ・スニーカー誌連載で既に登場していた人物が裏のキーマンとなって、首都エルデンを巡る各クランの勢力争いに、マリアたちが義理と人情で絡んでいきます。見捨てた方がいいなんて分かりきっているのに、それで見捨てられたら人間やってらんないヨ!って感じのクールなくせに熱血な彼らの姿がイカします。

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