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バイトでウィザード - 著者: 椎野美由貴

紹介

“光流脈”と呼ばれる魔法を操る光流脈使いである一条京介と豊花の双子兄妹は高校一年生ながら、毎日「本家」の言われるままに、あっちこっちで「澱み」を祓う毎日。
高校入学と同時に、虹原高校一帯を担当区域として割り当てられた京介と豊花だったが、前任者の挙動がおかしい。次々と発生する「澱み」を祓ううちに、京介と豊花は罠に陥っていく……。

第6回角川学園小説大賞受賞作で、無気力無感動な兄・京介を傍若無人にこき使う妹・豊花のコンビが(主に豊花が)ドタバタしながら解決してくストーリー。しかし巻を重ねるごとに、徐々に光流脈本家の内紛に二人(主に京介)が巻込まれていく。
第2巻では、一条兄妹を目の敵にする風紀委員長が、妖術を操る黒獅子をポチと名付けて手懐け、学園征服に乗り出す。黒獅子の開発元である光流脈の本家の内紛を絡めつつも、一条兄妹が風紀委員長と対決する。
3巻では人を襲う謎の“茨の死神”からのボディーガードを請け負った兄妹が、一族の内紛に巻込まれ、京介がキーパーソンの一人となる。
4巻以降は、光流脈使い以外の超能力“拝呪能力”を持つ者たちが、次々と虹原市に現れ、京介が3巻で手に入れた能力に絡んで一条兄妹に関るようになる。無気力無感動で精神的死人だった京介は、事件を一つ潜るたびに何かしら人間らしいものを取り戻していく。
6巻では京介の精神的死の引鉄を引いた者との再会が待っていた―。
研修生編では、二人の中学三年生時代を舞台に、ひたすらドタバタコメディ短編が続きます。

言っては悪いのだが、ドラゴンボール状態に陥りつつあるシリーズ。確かに主人公達は一つの事件を潜るたびに強くなったり成長したりするのですが、現れる敵もグレードアップ。このままチキンレースのようなパワーアップ合戦が続くのかどうか、やや心配。

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