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カラブルワールド - 著者: 香月紗江子

紹介

魔法使いや、“因子持ち”と呼ばれる獣人が社会に存在する1932年の英国。超古代文明の研究者セタ・コールランド(見かけは幼児だが実年齢は70歳とか)は、助手のミッケラ・グリーンと小間使いのライティス・レアールと共に、密林の女王・ガリエリテの伝説を追って、中南米は英領ギアナへと。そこで協力者コフィ・アドバラムとその娘アーバティと合流し、いざ密林へ。しかしジャングルには英軍が展開し、きな臭い雰囲気が紛々としていたのだった。

話がバタバタとして起承転結の筋道が捻転している上、描写力不足でそのシーンに誰がいるのか把握しにくい場面があったり、キャラクターの行動原理が把握できなかったり、伏線らしい伏線がないので展開が常に唐突だったりと、主な見所はキャラクターたちの魅力、といった作品。
期待賞ということなので、次作以降の改善を期待したい。

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