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エネアドの3つの枝 - 著者: 樹川さとみ

女ぎらいの修練士

ミシアの家に行儀見習いとして預けられていた奔放なララ・バクシャスに縁談が舞い込む。兄オーフと共にララを迎えに来たのは、美貌の修練士・セインだった。嫁ぎ先への旅の途中、ララは不慮の事故からセインの2年越しの誓いを破らせてしまう。さらに旅路は不運に見舞われ、二人は反発し反目しつつ、二人だけとなって旅を続け、そしてその間に心の距離は縮まっていくのでした――。

奔放で尻軽に見えて実は情が深いララと、寡黙で物堅く見えて実は激情家のセインが、山あり谷ありの道中を経て近付きつつも一線を引いて秘すれば恋、を展開します。想いは通じ合っているのに、決してそれを表に出さない二人の恋が見物です。

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