快活少女・よーちゃんが毎日あしげく通うのは、山の中腹にある病院。見舞う相手は、黒髮が綺麗なしずるさん。しずるさんは奇妙な事件が大好きで、よーちゃんが持ち込む怪事件を、いつも見事な推理で真相を言い当てる。
病院のベッドを舞台にした、不条理「密室」ミステリー。
間違っても「本格密室ミステリ」だと思って手を出してはいけません。殆ど不条理ギャグの世界です。「ノックスの十戒」も「ヴァン・ダインの二十則」も存在しない、これは推理の名を借りた別のものです。ライトノベルですので、恐らくしずるさんとよーちゃんの交流を、推理風のエピソードを通じで楽しむ読み物なのだと思います。
上遠野ファン、あるいは登場人物に萌えるとかいう人向け。