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赤石沢教室の実験 - 著者: 田代裕彦

紹介

三年前に死亡した稀代の芸術家として名を馳せた赤石沢宗隆の最後の弟子達「赤石沢教室」が集う片桐芸術高校に、片桐あゆみは入学した。二年前、同校に通う兄・あきらが自殺してから、見えないお友達《僕》と会話するようになったあゆみは、ひょんなことから「赤石沢教室」が兄の死に関わっていることを知り、《僕》と「赤石沢教室」殺害計画を話し合う。しかし、あゆみしか知らないはずの「殺害計画」に沿った事件が起こり、一人また一人と「赤石沢教室」が減っていく……。

分類するならサイコホラーでしょうか。あゆみの脳内友人としての《僕》なのに、その《僕》と喋ったとおりに殺人事件が進行。疑わしいのは、脳内の《僕》だけど、それはすなわちあゆみ自信が殺人を犯していることに他ならない。
そして物語ではもう一つの「別人格」のストーリーが展開し、それもまた殺人事件へと絡みついていきます。
叙述トリックで満たされたホラーを堪能したい方にお奨め。

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