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とある魔術の禁書目録 - 著者: 鎌池和馬

紹介

超能力開発のために造られた『学園都市』に住む無茶苦茶不幸な少年・上条当麻は、残念ながら何の能力開発もされなかった無能力者(レベル0)。しかし当麻の右手には、異能の力を打ち消す幻想殺し(イマジンブレイカー)が宿っていた。当麻は超能力者(レベル5)である超電磁砲(レールガン)こと御坂美琴に襲われた翌日、学生寮のベランダに引っかかっていた女の子と出会う。「外の世界」の「魔術師」らしい彼女は、自らを禁書目録(インデックス)と名乗り、10万3000冊の魔道書を記憶していると言う。そして彼女は狙われている、と。
インデックスとの出会いによって魔術世界の存在を知った当麻は、学園都市を舞台に様々な事件に関わっていくことに。

設定とか話の筋とか、なんかどっかで見たことあるような、というか明らかにTYPE-MOON系の色合いが強くて、また技巧的にも決して高いところにあるわけではないこの作品の目玉は「カッコ良さ」。無闇やたらに「カッコ良い」描写が続き、多少の粗など気にならなくなるほどの勢いがあります。冷静に読むとかなりツッコミどころは多いのですが、とりあえずその「カッコ良さ」で突っ走れると思います。

2巻以降ヒロインのはずのインデックスの出番が猛烈に減っていって(カッコ良さを演出し続けるためには、解決済みの問題は主力になれないのか)、御坂や姫神、神裂、吹寄といった女キャラが絡んでいくことが多くなり(特に御坂)、もはやヒロイン=御坂と言ってもいいくらいになってきています。しかしながら大覇星祭(9巻)ぐらいからのラブコメ展開のすばらしさを考えれば文句はないでしょう。

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