著者: 上月雨音
イラストレータ: 東条さかな
レーベル: 富士見ミステリー文庫
一人暮らしの大学生“僕”の家に入り浸っている、幼馴染の少女・支倉志乃ちゃんは、寡黙な小学5年生。その漆黒の瞳は、僕の窺い知れないものを覗いている。世間を騒がす怪奇な事件に、志乃ちゃんは普通じゃない興味を示し、僕の知らない所で何か動きまわっている。僕はそんな彼女が心配で、できれば優しい女の子に育ってほしいと思っている――。
“僕”が大学の先輩に引きずられて関ってしまった“Dead End Complex”を軸に、精神の奥底で“人と違う”志乃が犯罪者の心理の深淵を覗き回る、ちょっとサイコなミステリーです(ミステリではない)。
物語の展開や構成に粗がないわけではないのですが、文章はしっかりしていて読ませる作品になっています。続編を希望したい所です。
SHI-NO ―シノ―黒き魂の少女; ISBN4-8291-6342-9 <2006/02/15>
SHI-NO ―シノ―アリスの子守唄; ISBN4-8291-6353-4 <2006/05/15>
SHI-NO ―シノ―天使と悪魔; ISBN4-8291-6366-6 <2006/09/15>
SHI-NO —シノ— 愛の証明; ISBN4-8291-6379-8 <2006/12/15>
SHI-NO —シノ— 呪いは五つの穴にある; ISBN978-4-8291-6391-7 <2007/06/15>
SHI-NO —シノ— 支倉志乃の敗北; ISBN978-4-8291-6403-7 <2007/11/15>
SHI-NO —シノ— 夢の最果て; ISBN978-4-8291-6409-9 <2008/03/08>
SHI-NO ―シノ― 空色の未来図; ISBN978-4-8291-6410-5 <2008/07/25>
SHI-NO ―シノ― 過去からの招待状; ISBN978-4-8291-6413-6 <2008/12/25>
SHI-NO ―シノ― 君の笑顔; ISBN978-4-8291-6415-0 <2009/03/25>