著者: 十文字青
イラストレータ: 青稀シン
レーベル: 一迅社文庫
超が付くほどお人好しで素直というより言葉の裏が読めない少年・日比野夏彦は中学1年生のある日、少しだけ年上の少女と出会う。トワコと名乗った彼女との短い交流の後、彼女は告げた。
「あたしを忘れて」
痕跡も残さず消えたトワコ。夏彦は幼馴染みの相楽希有やひょんな事で知り合った真鳥依慧・織慧姉妹と共にトワコを追ううちに、不思議な外人の兄妹が絡んできて、世界は逸脱を始める。
少年少女伝奇アドベンチャーといった仕立ての第1巻ですが、エピローグで出てきた彼は別人級。一体この後どの様な悲劇が彼らを待ち受けているのか、今から楽しみでなりません。十文字青らしい、容赦呵責ない“冒険”の日々が、少年を打ちのめすことを期待しています。