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風の歌 星の道 - 著者: 冴木忍

著者: 冴木忍
イラストレータ: 弘司
レーベル: 角川スニーカー文庫

紹介

疾風(かぜ)”の異名を取る盗賊ソードは、養父にして頭目ハラルドが盗みに入って捕われた“盗賊の鬼門”フィンレック王家に、単身救出のために乗りこむも返り討ちにあって捕われてしまう。ハラルドの命と引き換えにソードに要求されたのは、レティシア王女の旅の護衛だった。なんでもフィンレック王家には、一定の金額を自力で稼いでくるという奇習があるのだという。
どうしようもなくレティの道行きに同行することになったソードだったが、人畜無害というか天然ボケが服を着て歩いているようなレティに振り回されっぱなし。盗賊に襲われ、暗殺者に狙われ、凶賊と戦うなかで徐々にソードとレティシアの距離は近付いていく。しかしそれすらも兄王の企みの中で――。

底意地の悪いシャリアール王の企みに振り回されてるようでいて、実はぽけぽけのレティシアが天然の勝利を收めていくコミカル道中記です。殺さず・困るほど奪わずをモットーとするソードは盗賊なのに甘い男で、レティに振り回されて最後は尻に敷かれます(笑)。敷かれてしまったあとの後日譚は外伝で楽しめますので、本編のかっこいい終わり方にちょっと物足りなさを感じても大丈夫です。
とても冴木忍らしい、コミカルでありながら心に迫る、厳しさ溢れる物語です。

余談ですが、刊行当初からフィンレック王家の初代は道士リジィオではないかと憶測されています。

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