著者: 神代明
イラストレータ: 鈴見敦
レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫
高校入学を期に一人暮らしを始めた鳴瀬川螢は、しかしアパートが火事になっていきなり焼け出されてしまう。しかしそこに突然真鶴・アンネリーゼ・クォードフリクと名乗るお嬢様が現れ、彼女の祖父が鳴瀬川の先祖に恩を受けたのだと言う。ともあれ、真鶴の屋敷に居候することになった螢だったが、屋敷内ではメイド達に疎まれ気味。真鶴は嬉々として螢の世話を焼きたがるが、その実、どうも真鶴は誰かに狙われているらしい……。
女の友情を描かせるとぴか一の神代明の新作。筋書きこそ奇妙奇天烈ですが、底流にあるのは螢と真鶴の友情、そしてメイド達との交流。
ただ、タイトルにもなっているひよこの「ぴよ」の立ち位置が今一つ不鮮明で、もしかしたら今後謎解きがあるのかもしれませんが、今のところ、いなくても話がまとまったんじゃないかとか思わなくもなかったりして。