著者: 秋山瑞人
共同原案: 古橋秀之
イラストレータ: 藤城陽
レーベル: 電撃文庫
卯王朝第十八王女の月華(ベルカ)は時折屋敷を拔け出しては元都を見聞して回るお転婆姫。今日も街の友人・珠会(シュア)と待ち合わせ。しかし急な「仕事」で珠会が拔けたあと、道に迷い、どぶ川の畔でそれと出会った。
被差別民“言愚(ゴング)”の少年・涼弧(ジャンゴ)が振るう、龍の剣に。
出会うはずのなかった二人の出会いから、幻の剣技を巡る物語が始まる。
秋山瑞人&古橋秀之が放つ中華風武俠ファンタジー。相変わらず“見てきたような嘘を吐く”秋山の筆致は見事の一言で、彩り豊かな風景や、蔭のある社会、生き生きとした人物を次々と描いています。
ハッピーエンドが少ない作者だけに、物語の先行きが気になるところです。