著者: 黒史郎
イラストレータ: ニリツ
レーベル: 一迅社文庫
課外学習で訪れた庫宇治村。そこには恐るべき伝承と不気味な存在が蠢いていた。果たして学生達は悪夢の住人がのた打ち回る世界から逃げ切ることが出来るのか……?
『SIREN』や『屍鬼』、『ひぐらしのなく頃に』のような閉鎖的農村での惨劇を描いた王道村ものホラーです。作者は一般文芸でホラー作品を何作か出している作家なので、恐怖描写は一級品です。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』同様ギャルゲー風のイラストに騙されて手を出すと結構恐ろしい目に逢う可能性あり。妙に設定が前述の『SIREN』に似ていたり、ライトノベルとしてはいささかカテゴリエラーな気もしますが、そこはご愛嬌。