著者: 吉村夜
イラストレータ: すみ兵
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
「綾」と呼ばれる超能力を持った“稀人”たちの子弟が兵役を兼ねて通う私立光輪学園。学生たちのトップエリート・3Aクラスにやってきた転校生・古雅銀嶺は、エリート中のエリート、3A1グループの前衛・百地を模擬戦であっさり破る。同じく3A1の檜山夕姫と、実は生き別れの兄妹であることが判明し、3A1に迎え入れられた銀嶺だったが、歓迎会を前に突如学園を襲撃した対立組織と戦鬪に陥る。
夕姫を攫われ追跡する3A1だったが、敵は名うての竜爪八傑。世界の未来をかけて少年たちが疾る!
単純明快な学園超能力アクションもの。児童文学出身の吉村夜らしくジュブナイル志向が強いのか、内容の割に残虐なシーンなども少ない。これといった特徴もないけど瑕疵もない、安心して読める一冊。
……などと書いてありますが、兄妹の禁断の恋やら陰謀やら全滅必死の最終戦やらで、あっという間に血生臭いドロドロの作品に!!