著者: 尾関修一
イラストレータ: 山本ケイジ
レーベル: 富士見ミステリー文庫
片田舍の屋敷に居を構える高名な人形作家、フレデリック・メーネルトの家でメイドを務めるシャーロット・フェリエは、5年目にして屋敷の異変に気付く。いや、異変は以前からあったのに、気付かないふりをしていたのだ。まるで人形のような奧方・ミリアムや、不気味な墓守のトゥトゥ、仲介人として怪しげな客を導くウィリアム・コートニィ。
しかしそれは屋敷を巡る世代を超えた怪異の幕開けに過ぎなかった。
幾重にも張り巡らされた循環する因果が読者を幻惑させ、前後関係を惑わせます。果たして、真なる黒幕は誰なのか? 一体誰が誰を陷れようとしているのか。恐怖の主は、一体誰か? 狂っているのは誰なのか?
19世紀風の世界で展開されるゴシック・ホラーなのですが、ただ伏線が複雜すぎて、時々こんがらがってしまいます。