著者: 藤原京
イラストレータ: 藤城陽
レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫
「陰陽師は式神を使ったり人を呪い殺したりしない。それは陰陽道ではなくて、呪術である。そして、陰陽道とは純粋な占いの技術で、技術さえ身につければ誰にでも行えるものである。特殊な能力など必要ないのだ」
馬神太一郎は高校一年生。実家は代々陰陽師の家系で、彼自身も駆け出しの陰陽師であった。特にそのことを隠しているわけではなかったが、だからといっておおっぴらにしているわけでも無い。ところが、ひょんなことからクラスメイトの胡桃沢唯にそのことを知られ、行きがかり上彼女に陰陽道の手引きをすることになってしまうのだった。
ということで、陰陽道の学習マンガみたいな小説です。あくまでストーリーは便宜上のもので、内容のほとんどが陰陽道の解説です。よくこういう内容の小説が、ライトノベルで出たなあ、と思います。でも、専門用語がやたら難しいのを除けば、意外に面白かった。