著者: 神坂一
イラストレータ: 木村明広
レーベル: 角川スニーカー文庫
喧嘩上等のごく普通な高校生国間仁の夢に毎夜現れる謎の影。「思い出せ! 自分の運命を!」と前世の運命とか超常の力とかを押し付けてくる夢に、仁は寝不足気味。
しかし永劫の昔から続くという「光」と「闇」の戦いは仁を放置してはくれず、「闇」であるという仁を狙って「光」の戦士たちが襲ってくる!
そして実は幼馴染のせりあも「闇」の戦士で、仁は否応なく戦いの中に巻込まれていく。
最初は明解な(あるいは明快すぎるくらい)に分かりやすい構図の現代伝奇だったんですが、エピソード2あたりから設定を捻ったのか話が蛇行し始め、終いにゃ全て……でしたなんてオチを付けてしまった作品。
単純な構図への作者なりの葛藤があったんじゃないかとは思いますが、激しく消化不良気味です。