著者: 佐竹彬
イラストレータ: 千野えなが
レーベル: 電撃文庫
夏休み。朝倉渚の属する研究クラス一行7名は、研究船ポルターレ・アクアムへ見学にやってきていた。2泊3日の航海は穏やかに始まったが、2日目の朝、ポルターレ・アクアムの研究班のリーダー・道家宏菜が死体となって発見される。第一発見者は、渚と――日阪道理。
洋上の密室での殺人事件に、微妙な距離感の二人が挑む。
「飾られた記号」「三辺は祝祭的色彩」に続くφシリーズ第3弾ってことなんですが、もう“情報理論”とやらは全く物語に関係してきません。正直、便利な小道具にまで成り下がっていて、一体なんでこんな設定を作ったのか……。
ミステリーというより組織犯罪ものであるのは前作から共通。今後ようやく敵の首魁が出てくるようです。
なお、渚と日阪の関係に進展はなし。(ネタバレ)