著者: 雨木シュウスケ
イラストレータ: 深遊
レーベル: 富士見ファンタジア文庫
汚染され、実りを失い、その主を〈汚染獣〉に譲った大地を、〈自律型移動都市〉に頼って人が暮らす世界。レイフォン・アルセイフは学園都市ツェルニに入学するために、故郷グレンダンを後にした。決して消えぬ汚名を背負って。
しかし、入学式の直後に、彼の隠された過去を知る生徒会長の陰謀により、レイフォンは都市の未来を担う武芸科へと転科させられ、能力はあっても性格に難ありのメンバーが揃う第十七小隊へと配属されてしまう。
その過去によって、自らの力を振るうことに意義を見出せなくなっていたレイフォンもまた、小隊の中で“適当に”力を隠して付き合っていく……。
前作の反省がきちんと生きている作品という印象。主人公達の悩みや苦しみは、基本的に若さ故の青さなのですが、それを青さとしてきちんと書けていると思います。あとは登場人物達の成長がきちんと描ければ成功でしょう。
一方でレイフォンを中心とした恋愛模様は典型的なギャルゲー味で故郷の幼馴染、内気なクラスメイト、クール系チームメイト、とんちきチームリーダーと撮り揃ってます。いまのところチームリーダーのニーナが半歩リードってところですが、今後の動きにも目が離せません。
単行本の外伝「レジェンド・オブ・レギオス」、「ぼくとレギオスの旅」も出ています。
レーベル: Style-F
レーベル: 角川つばさ文庫?